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全国共通の天気の『ことわざ』集

Ⅰ.天気のことわざ

1.全国共通のことわざ
◎雲に関するのも

・白雲糸引けば暴風
 夏以外の季節では、鉤状(かぎじょう)のすじ雲(絹雲)が出たときは強風をもたらす。
・うろこ雲が出たら3日のうちに雨又は風
 うろこ雲(いわし雲ともいう)は低気圧の前面にあらわれることが多いので、天気がくずれる前兆となる。

・風無きに雲行き急なるは大風の兆
 発達した低気圧が近づくときは、地上では風が無いのに空の雲の動きが急である。

・雲の行違いは暴風雨
 上の雲と下の雲が反対の方向に流れるときは気流の乱れを示している。台風や低気圧の域内では同じ下層雲仲間でさえはげしい反対運動を起す。

・かなとこ雲は恐ろしい
 かなとこ雲を見かけたら天気図を見よう。寒冷前線がなければ強い俄雨だけで済むが、あった場合は雷、雹(ひょう)、風を伴うので、注意を要する。

・レンズ雲が見えたら風が強くなる
 レンズ雲は長円形で両端がとがり、凸レンズか豆サヤみたいな白色の雲である。この雲があらわれると風が強くなる。主として秋から冬、早春の比較的に上空の西風が強い季節にあらわれやすい。特に低気圧の通過した後、大陸から強い北西風が吹き出すときに多くあらわれる。

・山に笠雲がかかれば雨、風の前兆
 低気圧や前線が西の方から近づくと、これらに吹き込む気流が山にあたり、山肌に沿って上昇する。上空で霧の粒となって空中に浮かぶようになる。これを遠くから見ると菅笠(すげがさ)あるいは帽子をかぶったように見える。

・山に黒雲かかれば暴風雨
 発達した低気圧や台風が近づいている時に、山に黒雲がかかると暴風雨の襲来が近い。

◎風に関するもの

・海陸風の乱れは天気のくずれ
 海岸地方では、一般に日中は海から陸へ、夜は陸から海へ風が吹く。この海陸風がきちんと交代しているときは天気が安定しているが、これが乱れるときはくずれ始める。

・丑寅(うしとら)(北東)は風の吹き出し
北東の風が吹き始めると強い風が吹き始める前兆といわれている。

・吹き出した暖風は暴風の前兆
 夏から秋にかけて台風が接近するさいこのようになる。

・暴風雨時風が息をつき始めると
 風は次第に凪ぎて来る前ぶれ

・秋雨蒸し暑ければ大風
 秋雨の降る日は涼しいが、台風が南西方向から近づくと、その前面で規模の大きい南風が吹き、異常な蒸し暑さを感じる。

・秋の台風は韋駄天(いだてん)で風が強い
 秋の台風は発生後わずか3日ほどで日本を襲い、その後毎時100キロ以上のスピードで北東に抜けるものが多い。非常に強い台風は室戸台風(S.9.9.21)枕崎台風(S.20.9.17)ルース台風(S.26.10.14)伊勢湾台風(S.34.9.26)と9月を中心とした秋に集中している。

・北風が南風に変わると雨
 冬には大陸の高気圧が発達し、北西の風がよく吹く。ところが西の方から低気圧が移動してくると、その前面では南寄りの風が吹く。

・富士山がきわだってすっきり見えるときは
 西風が強くなる前兆(関東地方)

◎光や音などに関するもの

・夕焼けは一般に好天気、朝焼けは反対
 夕焼けは西の空が晴れていることを示すものであるから、天気東遷の理由により翌日の天気はよい。ただし、前線が東西に横たわる晩春や梅雨期の天気は南北に移り変わるので、西空の夕焼けもあてにならないこともある。
朝焼けは逆に東の空が晴れていることだが、西の空が曇っていたら天気は悪くなるものとみてよい。
なお、台風が近づいたときに鮮紅色又は黄緑色の夕焼けを見ることがあるので注意を要する。

・朝虹は雨、夕虹は晴れの前兆
 朝は太陽が東にあり、その太陽光線を反射して出来る朝虹は西空にかかることになる。つまり西の方に低気圧があって雲が多く、太陽光線を反射させる雨滴があり、やがて東の方に雨が降る。
夕虹はこの逆で、すでに雨域は東に去ってることを示すから、晴れの前兆である。

・島寄せすれば雨が降る
 海水温度が空気の温度より高いと、気温の逆転層のため、光が屈折して遠くの島が近くにに見えることがある。このときは天気が非常によい時であるから、よい天気も峠でやがて雨の降ることが多い。

・日没時一天黄色く見えるときは大風
 低気圧や寒冷前線の通過に伴って中国大陸の黄砂が上空に吹き上げられ、やけに黄色い夕焼けを見ることがある。
冬から春にかけてが多く、やがて地上でも強い風が吹き始める前兆である。

・青夕焼けは大風となる
 春、日本海を低気圧が通る際、強い南風が吹いて塵埃が吹き上げられこのため日光光線が屈折し、青色の夕焼けが見られる。

・星がしげくまばたくと大風
 暗夜空が澄んでいたら星は鮮明で多く見える。こんなときは天気の安定した日である。また、星がまばたくのは大気の振動によるものであるが、これは気流の乱れてきた証拠で、低気圧の前面に起ることが多く、往々天候悪化の前兆となる。

・月が赤いと天気変わる
低気圧が近づき、空気中の水蒸気が多くなるため月の色が赤く見えるのであるから天気は下り坂である。

・夜の稲妻は雨招く
 夜鳴る雷は長雨
 夜間の雷は、夏の午後日射によって起る熱雷と違って、前線(界雷)や低気圧(渦雷)によって起るので、それが通過するまで止まない。

・鐘の音がよく聞こえるときは雨の前兆
 曇りの日など、地上付近と上空との温度差が小さいときには、音は上空に逃げて行かずに遠くまで届く。

◎動物に関するもの他

 ・雨ガエルが鳴くと雨
 ・蚊ばしらが立つと雨
 ・羽アリが多く出れば雨が近い
 ・ツバメが低く飛ぶと雨が近い
 ・雨のときトビが飛ぶのは晴れの兆
 ・アリの道渡りは雨の降る前ぶれ
 ・水面に魚の飛上るは雨の兆
 ・朝、クモの巣に水滴かかっているのは晴
 ・クモが巣を張れば雨が降らない
 ・朝雨は女の腕まくり
 ・櫛が通りにくい日は天気がくずれる

Ⅱ.気象に関する基礎知識

 観天望気と的中率 (藤井幸雄氏著「観天望気入門」より)
 ・上海が雨になると翌日九州は雨 ・・・・・・・・・・ 74%
 ・笠雲がかかると雨 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 75%
 ・うろこ雲がでると翌日、翌々日は雨 ・・・・・・・・ 73%
 ・雲の張りが北西から南東だと雨 ・・・・・・・・・・ 83%
 ・雲の張りが南西から北東にのびているとき晴 ・・・・ 83%
 ・波状雲がでると雨 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 67%
 ・高積雲に穴があくと雨 ・・・・・・・・・・・・・・ 63%
 ・乳房雲がでると雨 ・・・・・・・・・・・・・・・・ 75%
 ・遠くの山が近くに見えると雨 ・・・・・・・・・・・ 68%
 ・蒸し暑い南風、翌日は雨 ・・・・・・・・・・・・・ 67%
 ・夕焼けは晴 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 66%
 ・朝焼けは雨 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 63%
 ・日暈がでると翌日は雨 ・・・・・・・・・・・・・・ 60%
 ・月暈がでると翌日は雨 ・・・・・・・・・・・・・・ 63%
 ・雷が鳴ると梅雨が明ける ・・・・・・・・・・・・・ 84%
 ・星がしげくまばたくと風が強くなる ・・・・・・・・ 70%
 ・朝虹 川越すな ・・・・・・・・・・・・・・・・・ 66%
 ・夕虹 鎌をとげ(晴天率) ・・・・・・・・・・・・ 84%
 ・鈴の音がよく聞こえると雨 ・・・・・・・・・・・・ 80%
 ・雨ガエルが鳴くと雨 ・・・・・・・・・・・・・・・ 66%
 ・朝、クモの巣に水滴かかっているのは晴 ・・・・・・ 56%
      (註)数字は年平均パーセントを示す。

 昭和62年4月 発行者 株式会社 村本海事